夏場や夜間の走行した後、愛車を見てみると虫の死骸がビッシリという経験はありませんか?
特にヘッドライト周辺やドアミラーは酷い状態かと思われます。そうなってしまったら、できるだけ早めに取り除きましょう。
付いてしまった虫は見た目にも気持ちが悪いだけではなく車を傷める原因にもなるからです。

車についた虫の死骸を放置するとどうなる?

車についた虫の死骸はできるだけ取り除くことをおすすめします。

酸を発生させる虫の死骸

虫の身体はタンパク質やリン酸などからできていますが、車に高速でぶつかることで虫の体液が車のボディーについてしまいます。
タンパク質やリン酸がボディーに付着すると、酸化や劣化を起こし塗装面の陥落へとつながりますが、これを酸性クレーターといいます。
また、陥没だけではなく塗装膜のクラックも引き起こしてしまうので、すぐに洗車して取り除くようにしましょう。

車についた虫の死骸を取り除くには

汚れの状況を考慮しつつ、適切な方法で取り除きましょう。

シャンプー洗車

虫の死骸を取り除くには汚れを水で落としてから洗車するのが有効です。洗車を行う際は、カーシャンプーを十分に泡立ててから使うようにしてください。
泡をたくさんつけることで、汚れがふやけて落としやすくなります。
汚れがこびりついてしまった場合、カーシャンプーでも落ちない場合があります。
このような場合は70度くらいのお湯に浸した柔らかい布を虫汚れの上に乗せて、汚れを柔らかくして落としましょう。

虫取りクリーナーを使う

すぐに汚れを落としたい場合、虫取りクリーナーを使って落としましょう。クリーナーには吹きかけて使う液タイプや溶剤が浸透しやすい泡タイプがあります。
使い方はマイクロファイバーなどの柔らかい布に適量つけ、虫の死骸のついた場所を吹き上げるだけです。
ピンポイントで虫の死骸を取り除くことができます。

洗車の注意点

こびりついた汚れに対して、擦り落としてしまうとボディーやガラスに傷がついてしまうので、擦るのは絶対にNGです。
無理に剝がそうとせず、流水をつけてふやけさせることで落としやすくなります。

虫がつかないようにするには

虫の付着を防ぐためには、対策を行うことが大切です。

コーティング加工を行う

愛車にコーティング加工することで、虫の死骸が直接ボディーに付着しなくなるため、こびりつきによる汚れを防げます。
硬い皮膜を形成し汚れが付着しにくく、付着しても落としやすいガラスコーティングがおすすめです。

スピードを出しすぎない

虫の集まりやすい場所や時間帯はスピードを抑えることで、虫と衝突した際の衝撃が抑えられるので汚れにくくなります。